2022年大注目ライティング副業、それがKindle出版です。
「稼げる」っていうけどそもそもどうやって印税が発生する?
そんな方に向けてKindle出版で印税が発生する仕組みについて解説します。
後半は収益化の仕組みを知った上でどうやってマネタイズするかについて解説します!!
ぜひ最後までお読みください。
「Kindleで中々稼げないよ~」という方は以下の記事も参考にしてみてください。

ではいってみましょう!!
Kindle出版で印税を得る仕組み
Kindle出版で収益を得る仕組みは次の2つがあります。
- 本が購入され、その売り上げの一部がロイヤリティとして収益になる
- Kindle Unlimited会員の方が本をダウンロードし、読まれたページ数に応じて収益が発生する
仕組み1:本が購入されて印税が入る
仕組み①はシンプルでわかりやすいでしょう。
出版した本が誰かに購入され、その売り上げの一部が自分の収益になるというのは、一般的な書籍でも同様です。
仕組み①の印税は本の価格によって決まります。
KDP(Kindleダイレクトパブリッシング)に登録して出版する場合(KDPに登録するとKindle Unlimited会員の方が読み放題で読めるようになります)、ロイヤリティは最大で70%になります。
**より正確には、本の価格設定を250円以上にした場合にロイヤリティが70%になり、それ以下の価格設定の場合のロイヤリティは35%になります。
例えば、
- 本の価格500円場 → ロイヤリティは318円。
- 本の価格99円(最低価格) → ロイヤリティ32円
(販売手数料が差し引かれた後の実際に手元に入ってくるロイヤリティです)
ただ、個人出版に関しては仕組み①の方法で収益を上げることは結構難しいです。
個人出版の場合、1冊の相場は99円~1000円程度ですが、有名人や専門家でもない限りこのくらいの価格帯でも簡単には買ってもらえないのが現状です。
誰でも出版できる一方で、購入者側は誰の本でもすぐにお金を出して購入するわけではないということです。
そのような中で、無名作家の本を購入する敷居を大きく下げてくれるのが仕組み②です。
仕組み2:読まれたページ数に応じて印税が入る
仕組み②は読者-著者ともにWin-Winの形になるような秀逸なものになっています。
仕組み②ではKindle Unlimited会員と呼ばれるKindleユーザーさんが本をダウンロードし、その際に読まれたページ数に応じて収益が発生するようになっています。
2022年11月現在ではおおよそ1ページの単価は0.5円ほどになっています。
Kindle Unlimited会員とは?
月額980円を払うことでKDPに登録されている読み放題対象の本を何冊でも読むことができるメンバーシップ。Amazonが行っているサブスクリプションビジネスの一つであり、Amazon MusicのKindle版と考えればよいでしょう。
このサブスク制度により、Kindle Unlimited会員は何冊本をダウンロードしても一定の金額しか費用はかからないようになっています。
したがって、仮に無名の作家が書いた本であっても自分の関心があるものであれば「ちょっと覗いてみるか」といった感覚でダウンロードへと繋がるのです。
このようにして仕組み②は本を購入する(ダウンロードする)敷居を大きく下げてくれます。
この敷居が下がることで、私たちのような個人出版の本が読まれ、そのページ数分の収益が発生するのです。
どんなに自分が一生懸命書いた本でも、読者が手に取り、その本を開かない限りは何も伝えることはできません。
- 販売価格が数百円だとしても、どこの誰が書いたのかわからない本にお金をかけるのは不安な読者
- 無名の素人でも一生懸命書いた本を読んでほしいと考える著者
仕組み②はこれらの二者を上手く結び付ける秀逸な仕組みになっているのです。
特に「読み放題」という仕組み上、ユーザーはできる限り多くの本を読んで、その元を取りたいと考えます。
食べ放題・飲み放題に行ったときに、自分の許容量以上に注文してしまうのと同じです。
そのためKindleUnlimited会員の方は常に本を探しているのです。
- 自分のためになりそうな本
- 話のネタになる本
- 暇つぶしになる本
いくらダウンロードしても損をしない仕組み上、常にいろいろな本を探しています。
もし本書を読んでいる方で、Kindle Unlimited会員になったことがない方はぜひ一度体験してみてください。
現在は2か月99円というは破格のキャンペーンをやっています(笑)99円で本が読み放題なので損はしません(笑)
Kindle Unlimited会員になり、購入者の立場になるとダウンロードの敷居が非常に低いことに気がつくはずです。
なんとなくスマホを開いて、なんとなくKindleを開いて、自分に興味のあるタイトルのものを見つけたらすぐにダウンロードする、何の抵抗もなくここまでいってしまうのです。
この優れた仕組みがあることで、著者である私たちはKindle Unlimited会員が求めているものを出版することさえできれば、自然と購入(ダウンロード)へと繋げることができるのです。
Kindle Unlimitedの本棚ストック制限
これら2つの仕組みに加えて、Kinde Unlimitedの特筆するべき点がもう1点あります。
それはKindle Unlimited会員が読み放題で本をダウンロードする場合、本棚には20冊までしかストックを置けない決まりがあることです。
これもまたAmazonが考案した非常に優れたシステムになっています。
本棚における冊数を10冊に限定することで、ユーザーはいつまでもダウンロードした本を本棚においておけず、必然的にダウンロードした本を読むという行為に繋がるのです。
これは仕組み②を補うようなシステムになっています。
仕組み②は読まれたページ数によって収益が発生するため、ダウンロードされただけでは収益は発生しません。
ダウンロードされた後、何らかの理由で忘れさられてしまい本が読まれないと、永遠に収益が発生しません。
そこで本棚のストック数に20冊という制限が設けられることで、ダウンロードした本を読むという行為に結び付くのです。
このような仕組みによって、個人出版でも比較的収益を得られやすい環境になっていると言えます。
収益化の仕組みから戦略を立てよう
収益化の仕組みはKindle出版をする人の全てが受けられる仕組みであり、決して特別なものではないように感じると思います。
しかし、収益化のシステムをどのように利用するかという点は著者のテクニックにかかっています。
本の内容だけでなく、収益化の工夫、すなわちマーケティングも収益に大きく関係してきます。
例えば、
仕組み②による収益化を中心に狙うのであれば、書籍の値段をあえて高めに設定する戦略もあります。
個人出版で1,000円以上に価格設定をした場合、Kindle Unlimited会員以外の方からの本の購入は少なくなるでしょう。
この場合、仕組み①での収益はほとんど得られなくなります。
一方で、読み放題サービスに登録しているKindle Unlimited会員から見るとこの価格は違った見え方をします。
会員の方はなるべく月額980円の元を取りたいと考えるため、出版価格が安いものよりは高い価格の本を選んだ方が得に感じやすいのです。
食べ放題で安いお肉より高いお肉をたくさん頼んで、少しでも得した気分になりたいのと全く同じことです。
個人出版でも700円とか800円くらいに設定している作家さんがいるのはこのような戦略に基づいているからです。
一方で、あえて本の価格を最低価格の99円とし、仕組み①による収益を多く狙う戦略もあります。
本の価格を高価格にした場合、Kindle Unlimited会員には魅力的に見える一方で、Kindle Unlimited会員ではない方には読まれにくくなるデメリットがあります。
私たちが本を出版するAmazonマーケットは、当たり前ですがKindle Unlimited会員ではない方が大多数です。
それらの層に本を届けるために、価格を最低価格まで下げて購入の敷居を下げるほうが効果的であることは間違いありません。
仕組み①は本が購入された時点で収益になる点もポイントです。本が読まれようが、読まれまいが関係ありません。
ページ数に基づいて収益が発生する仕組み②では、仮にKindle Unlimited会員が1ページしか読まなかった場合は、収益は0.5円しか発生しないことになってしまいます。
[大公開]私の出版戦略
私が初出版した際は、はじめは本の価格は500円程度で出版し、そこから徐々に金額を下げていき、最終的に350円にしました。
この理由は、出版直後はランキング上位を取りやすく、500円くらいの価格でも本が売れる一方で、時間が経つとやはり本の売れ行きが悪くなっていくからです。
売れにくい本をいつまでも高い価格にしていても誰も買ってくれません。
それならば、少しでも値段を下げて買ってくれる人数を増やす方が効率よく収益を上げることができます。
ここで挙げた例のように、収益化の仕組みをしっかりと理解することは、自分はどのようにマネタイズするのか、どんな層に本を届けたいのか、戦略を練ることに繋がります。
Kindle収益化の構造をしっかりと理解し、自分の出版した本が最も効率よく収益を発生してくれるようなマーケティングを行いましょう。
まとめ:仕組みを知って効率のよいマーケティングを
今回はKindle出版における印税の仕組みとマーケティング戦略について解説しました。
出版初心者の方は、自分がどんなターゲットに本を届けたいかを考え、上手く価格設定をできるようすると効果的に印税を伸ばすことができます。
書籍の価格は出版後いくらでも変更することできます。
いくつか試しても様子を見てみるのも良いでしょう。何事もトライ&エラーです。
一緒に頑張っていきましょう!!
・仕組み②によって読者が本を購入する敷居が大きく下がり、個人出版でも収益を得られやすくなった。