1ドル/137円
円安が進むたびに○○年ぶりの円安水準などとメディアで騒がれていますね。
「ふーん」と聞き流している方、ちゃんと円安のリスクヘッジをしていますか?
ドル円チャートを見れば一目瞭然ですが、1月下旬くらいから急激に円安が進んでいます。

そしてドルだけでなく、ユーロやその他の通貨に対しても円安は進んでいます。
円安は輸入コストの増大につながるので、電気代やガス代/食費は今後もどんどん値上がりしていくはずです。
こんな状況下で「円安がゆくゆくは日本経済にプラス」、そんなのんきなことを言っている場合ではありません。
自分の資産を守るために今すぐリスクヘッジをしなくてはいけません。
今回は円安のリスクヘッジとしてFXが最適な理由について解説していきます。
「FX??そんなギャンブルみたいなものやってられなねーよ」と思う方に一言。
日本円一点張りも十分ギャンブルです。加えてFXはレバレッジさえ守れば外貨預金よりも低コストでドル資産を保有できます。
「外貨預金や米国株でもいいのでは?」
そんな疑問を持っている方もぜひ最後まで読んでみてください。
★この記事でわかること★
- 円安対策は外貨預金よりFXがおすすめな理由
- FXのデメリット
- おすすめのFX取引所
- 米国株や仮想通貨ではだめな理由
★本題に入る前に★
円安対策をFXでやるならSBI FXトレードがおすすめです。記事後半でも簡単に説明しますが、ドル円のスプレッドが圧倒的に安く、1~1,000,000通貨まで0.18円でトレードできます。FXができるところは多数ありますが、円安のリスクヘッジとしてなるべく手数料を抑えて、賢く資産運用しましょう。
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外貨保有の目的は円安のリスクヘッジ
円安対策にFXが最適な理由を説明する前に、まずは目的を明確にしておきましょう。
今回の目的は「円安のリスクヘッジのための外貨を持つこと」
決して手元の資産を増やすためではありません。
今後、円が大暴落しても大丈夫なようにリスクをヘッジ(よける)しておくのです。
目的を明確に定めておくと
「なぜ米国株じゃだめなのか?」
「なぜ年利の高いステーブルコイン(仮想通貨)じゃだめなのか?」
ここら辺の理由も具体的に見えてきます。このあたりは後半で解説しますね。
では、目的が円安のリスクヘッジだとしてなぜ外貨預金ではなくFXが最適なのかを解説してきます。
FXが最適な理由
FXな最適な理由は次の3つです。
- 手数料が安い
- 節税になる
- 円高に動いた時でも対応可能
FXはレバレッジをかけて取引するのが普通ですが、今回の目的は円安のリスクヘッジのため、レバレッジなし(レバレッジ1倍)での前提で進めていきます。
それではこれら3つのポイントについて解説していきますね。
FXは手数料が安い
FXが最適な1番の理由は手数料が安いからです。
円安対策で外貨預金を考える方もいると思いますが、外貨預金は為替コスト(円をドルに換える/ドルを円に換える)がめちゃくちゃ高いです。
手数料/1通貨(1ドル)当たり | |
外貨預金 | 25銭~100銭(1円) |
FX | 0.2銭~1銭 |
例えば、三菱UFJ銀行で米ドルの外貨預金をする場合の手数料は次の通り。
- 窓口:1通貨あたり(1ドルあたり)1円
- ネットバンキング:25銭(1銭 = 0.01円)
(%換算すると窓口は0.74%、ネットバンキングでも0.2%)
100万円を窓口でドルに換えようとすると7,400円かかってしまうわけです。
そしてこの手数料はドルから円に換える時もかかってくるので往復で14,800円です。
一方でFXなら1通貨あたり0.18ほどです。
手数料が安いと呼ばれる外貨預金のネットバンキングと比較しても十分安いです。
「円をドルに換える」、やりたいことが同じであるならば、手数料は安いに越したことはありません。
投資や資産運用の大原則は運用コストを下げることです。この点において外貨預金よりも圧倒的にFXのメリットが大きいです。

ちなみに私の知る限りドル/円のスプレッドが一番安いのはSBI FXトレードです。スプレッドは安いに越したことはありません。
FXは外貨預金より節税になる
FXが最適な2つ目の理由は節税になるからです。
「FXをやれば節税になるの?」と勘違いされてしまうとまずいので、初めに注意書きをしておきます。
ここでいう節税とは、「外貨預金と比べた場合節税になる」ということです。
ただ単に「FXをやれば節税になる」、ということではないのでご注意ください。それでは詳しく見ていきましょう。
まず、外貨資産を持つことで得られる2種類の利益をサクッと押さえましょう。
外貨保有で得られる収益
外貨資産も持つことで次の2の収益が見込めます。
- 為替差益
- 金利収入(FXの場合はスワップ差益と呼ばれる)


①の為替差益はシンプルです。
1ドル/135円でドルを買い、1ドル/140円でドルを売る。すると+5円分の為替差益が得られます。
②の金利収入は、2国間の金利差で得られる利益です。例えば、下の図の例のように低金利(-0.1%)の日本円を売って高金利(14%)のトルコリラを買うことで金利差分(14.1%)の金利収入が得られます。


FXの場合も金利収入があり、スワップ差益と呼ばれます。スワップ差益は2国間の金利差調整のことです。
ドル円ならばアメリカと日本の金利差によってスワップポイントが決まります。日本円よりも米ドルの金利が高いので、ドルを保有することでスワップポイントを得られるわけです。
こんな感じで外貨を持つ場合は2種類の収益方法があることを押さえおきましょう。
FXと外貨預金では税率が違う
①為替差益②金利収入(スワップ差益)について、外貨預金とFXで税金がどの程度かかるのか見てみましょう。
為替差益 | 金利収入(スワップ差益) | |
外貨預金 | 最大55.945% | 20.315% |
FX | 20.315% | 20.315% |
外貨預金の場合は、為替差益の部分が総合課税になるので他の収入(給与収入など)と合算して算出することなります。
総合課税の税率は所得によって違いますが、最大55.945%の税率がかかってきます。
FXは為替差益も金利収入も20.315%で固定なので外貨預金と比べると節税になることが分かります。
その他にも為替で損をした場合、FXの場合は先物取引に係る雑所得等などと通算ができたり、損失を繰り越せたりします(いずれも外貨預金では不可)
手数料だけでなく税金の観点からもFXの方が優れていることがわかります。
FXは円高時も利益を出せる
FXが最適な理由の3つ目は円高に動いた時も対応できる点です。
円安のリスクヘッジとしてドルを買うわけですが、予想と反して円高に動いてしまう可能性もあります。
この場合、外貨預金ではどうしようもありません。円高に動いたタイミングでドル→円に戻してしまうと損切り(損を確定)になります。
一方でFXであれば、円高方向へ動いても収益を上げることができます。円高方向に動いた時はドルを売って円を買えば、為替差益を得られるのです。
外貨預金と違ってドル円相場がどちらに動いても対応できるのがFXのメリットです。
もちろん今回の目的は円安のリスクヘッジなので、円高に動いたのなら「円の暴落が止まった!!」ということでそれはそれで良いと思いますが。
いずれにせよ、為替がどちらに動いても収益チャンスがあるのは外貨預金とFXの大きな違いであり、FXのメリットと言えます。
FXのデメリット
ここまで外貨預金とFXを比較してきましたが、「FXにはデメリットはないのか!!」と思った方も多いでしょう。
私も疑い深い性格なので、いいところばかりを並べられるとついつい疑ってしまいます。(笑)
ということで、FXのデメリットも2点ほど挙げておきます。
- 強制ロスカット
- 操作ミスによるレバレッジ取引
先に結論を言ってしまうと、いずれのデメリットもレバレッジ1倍で取引きしていれば大きな問題にはなりませんのでご安心ください。
ただ外貨預金と違ってFXではこういうことが起こり得るってことは知っておきましょう。
強制ロスカットがある
FXには強制ロスカットと呼ばれるシステムがあります。
強制ロスカットとは、一定以上の損失が出た時に強制的に決済させられてしまうことです。自分で決済するのではなく、FX会社に強制的に決済されてしまうのです。
強制ロスカットは損失を拡大させないための安全装置ともいえます。
「勝手に決済されるなんて恐ろしい!」と思う方もいるかもしれませんが、レバレッジなし(レバレッジ1倍)で取引きしているうちは、強制ロスカットに合う確率は極めて低いです。
為替が相当大幅に動かないと起きません。
強制ロスカットは口座内の証拠金維持率によって変わってきますので、ある程度余裕を持った資金をFX口座に入れておくことで対応することもできます。
操作ミスによるレバレッジ取引
通常レバレッジはFXのメリットとして挙げらますが、今回はリスクヘッジが目的なのであえてデメリット入れてました。
レバレッジそのものは悪いシステムではありませんが、外貨保有の目的が円安のリスクヘッジならばレバレッジはかけるべきではありません。
レバレッジは自動でかかってしまうものではありませんが、ここで注意したいのは「操作ミス」です。
つまり、FXでは誤って「操作ミスでレバレッジをかけた取引をしてしまう」可能性があるわけです。レバレッジ取引は自分の元手以上の損失が出てしまうこともあるので注意が必要です。
ただこちらについても、「操作がわかりやすいFX会社を選ぶ/慣れるまでは少額で取引きする」、こういった方法で対策すれば問題ありません。
おすすめのFX取引所
私のお勧めはSBI FXトレードです。
円安のリンクヘッジならドル/円の手数料が安いところがいいです。
- 1通貨(1ドル)から取引可能
- 1000通貨までスプレッドが0.18という驚異的な手数料の安さ
- アプリが使いやすい



私も基本的にはSBI FXでトレードしています。
注意点としては、意外と口座開設に時間がかかることです。
特に現在のように為替が大きく動いているときは、口座開設する方も多いので早めに口座開設は済ませておくと良いでしょう。
口座開設の作業自体は10分で終わります。
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よくある質問3選
最後に円安対策として、よくある質問を3つほど入れておきます。
外貨預金とレバレッジ1倍のFXは同じ?
リスクという観点においてはほとんど同じです。
ただこの記事で書いたように外貨預金よりもFXの方がメリットが多いです。
FXのデメリットとして強制ロスカットを挙げましたが、レバレッジ1倍ならよっぽど大きな値動きがない限りは起こりませんので大丈夫です。
円安のリスクヘッジは米国株じゃダメなの?
私も米国株は大好きですが、残念ながら米国株は純粋な円安のリスクヘッジにはなりません。
なぜなら、「円安が進みつつ、米国株も下落する」というシチュエーションが起こり得るからです。
事実、2022年3月~6月にかけては円安が進み、米国株も下落しています。これでは全くリスクヘッジになっていません。
一方で、「円安が進みつつ、ドル安も進む」、こんな矛盾は起こりません。
目的が円安のリスクヘッジならば、シンプルに円安が進んだときに資産が増えるドルに換えてやればいいのです。
米国株はじめ株式はリスク資産であり、自分の資産を増やすためのものです。リスクヘッジという認識で株を買ったしまうのは本来の目的に即していないので注意しましょう。
仮想通貨のステーブルコインじゃだめなの?
結論から言うと、ダメです。
ステーブルコインはビットコインなどと異なり、値動きを安定させるために作られた仮想通貨です。ドルに連動するUSDCやUSDTなどが有名ですね。
ステーブルコインのメリットは年利10%などで運用できることです。例えばドルに連動するUSDCを買って、それを預け入れれば、ドルを持った状態でさらに高年利で資産運用ができてしまうわけです。
ただ、当たり前ですが、うまい話にはリスクもあるんです(怪しいとかではなく)。ここでは詳しくかきませんが、同じくドルに連動するステーブルコインUSTが5月に大暴落しました。
「円のリスクヘッジに」といってUSTに変えていた人は非常に大きな損失を出したはずです。
「少しでもお金を増やしたい!!」といった気持ちから、このような誘惑に乗ってしまいたくなる気持ちはわかりますが、もう一度はじめの目的を思い出しましょう。
今やるべきことは「円安のリスクヘッジ」です。
いくら年利が高くても歴史も浅い仮想通貨でリスクヘッジをするのは決して賢い判断とは言えないでしょう。
仮想通貨の世界は中身を理解せずにはいると間違いなくカモされます(資金を失います)。
どうしてもステーブルコインにしたいという方は、まずは中身を勉強してからが良いでしょう。
まとめ:円安にリスクヘッジはFXしかない
今回は円安のリスクヘッジにFXが最適な理由について解説しました。
一部デメリットもあるものの、外貨預金よりも明らかにFXが勝っていることが分かります。
後半は、よくある質問として、米国株やステーブルコインではリスクヘッジにならないことを説明しました。
資産運用する際は、このお金は増やすことが目的なのか/資産を減らさないことが目的なのか、この2つをしっかりと区別していか考えましょう。
ここをしっかりと定めておかないとリスクヘッジのはずだったのに、なぜかリスクを取っていた!!そんなことだって起こり得ます。
この記事が少しでも皆さんの役に立てば幸いです。
記事が参考になった方はぜひシェアしてくれると嬉しいです。